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(小説)女装人間 (2)

姉(もと兄)は酒癖が悪いのです。

酒癖は学生時代から悪かったのですが、

社会人のストレスは、しかも女性として働くというのは

想像を絶するストレスなんでしょう。

ちょくちょく泥酔して帰ってくるようになりました。

でも、それは僕にとって大歓迎なのです。

だって、姉を介抱するふりをしておいしい思いができますからね。

ものすごくガードが低くなるんです。

この間も酔った姉は玄関に入るなり、そのままうつぶせに寝てしまいました。

僕はそっと近づき、介抱するふりをしながら、ゆっくりと姉のスカートをめくりました。

僕の大好きなベージュのパンティーをはいていました。

そのまま顔を埋めたくなりましたが、なんとかその衝動を押さえ、

さりげなく僕の固くなったものを姉のお尻に押し付けてあげました。

心臓がバクバクいっているのがわかります。

もし姉にこんなことをしているのがばれたら半殺しにされます。

でも、その恐怖感がまたいいのです。

まあ、これから受験を迎えるのに度胸は必要ですからね。

すると、

なにを勘違いしたのか、

突然、姉の手が後方に伸びてきて

僕のペニスを触ってくるじゃないですか!

な、な。なに!!!

ところが、僕のペニスをズボンの上から握った瞬間、姉の手はぱたっと床に落ちました。

どうやら寝ぼけていたようです。

僕の息子は依然、パンツの中でビクビクと脈を打っています。

同時に、妙な嫉妬心が芽生えてきました。

ああ。姉はいつも男たちにこうしてるのかな。

あの手の動きをみれば分るよ。

意気地のない僕は、そのまま姉を介抱してベットに寝かせました。

そして自分の寝床に戻り、姉を想ってオナニーすることにしました。

そうでもしないと勉強どころじゃありません。

(小説)女装人間 (1)

(登場人物)

佐々木アキラ・・・・3浪の主人公。受験勉強をひかえているが女装した兄に恋している。

佐々木ミサト・・・アキラの姉。元兄。突然、女装に目覚める。

山下タダシ・・・隣に住む既婚男性。実は密かに女装者に憧れている。ひょんなことからアキラの女装を知る。

山下ツヨシ・・・・タダシの息子。女装したアキラに恋している。


●アキラの姉?

僕には困った姉がいます。

弟の僕が言うのもなんですが色気あります。

受験である僕にとって、かなり厳しいです。

しかも、

しかもです、

姉は「兄」なのです。


ちょっと説明させてください。


兄が職を得て、一年ぐらい経った頃だと思います。

家に帰ったら、見知らぬ女性がリビングにいました。


「あ。俺だから」


意味がまったく分からず、あたふたしていると。

「俺だよ。お前の兄貴。いきなりで悪いけど、俺、今日からミサトで生きていくことにしたから。

もう兄じゃなくて、姉と思ってくれ」

びっくりしましたよ。そりゃ。

兄は全くそういう傾向といいますか、そぶりもなかったですから。

いきなり姉と呼べって言われても・・・


でも告白します。


女装した兄。

かなり、タイプでした。

実は、もうその夜におかずでオナニーしました。

そのくらいタイプでした。


それからは、部屋に忍び込んで下着をあさりました。

勉強しているとムラムラするのです。

最初は、この下着も兄貴のなんだよな、と思ってましたが、

だんだんとそんなのどうでもよくなってきました。

むしろ、逆に興奮してきちゃったんです。

性的指向は不思議なものです。


問題は、

・実の「兄」であるということ。つまり恋愛に発展しない。

・現在、受験中で勉強をしなければいけないのに、日々集中できなくなっている。


さあ、どうしたものか。

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