(小説)女装人間 (11)

●アキラの解決
それからは、あの鏡の中の もうひとりの自分に会うためにメークの勉強をしました。基本、真面目なんです。
 女装のペルソナに名前もつけました。 冴(さえ)って名前です。 僕は冴を少しでもお姉ちゃんに近づけたくて、 毎日メークの本を買って、勉強しました。 出来る限り時間を見つけて 部屋に鍵を閉めて女装しました。 努力の甲斐あって、短期間で随分上達したと思うのです。 まだ完ぺきとは言えませんが、かなりお姉ちゃんに近づいてきました。そうなると人に見てもらいたくなるものです。
僕は写メで自己撮りして、 女装者が写真を公開するウェブサイトの掲示板を見つけて載せてみました。 
驚いたことに、たくさんのメールが来ました。

●ツヨシの歓喜
奇跡だ! 間違いない。 
隣のお姉さんをウェブで見つけた! 
もう僕は嬉しくて飛び跳ねた。 ウェブサイトの掲示板でお姉さんを見つけた時は。 じっくり写真を見ると、 思ったよりかなり若いって思った。 僕と同じくらいに思える。 すぐにメールした。 
すると、すぐに返事があったんだ! もう嬉しくて嬉しくて。 
お姉さんはまず友達になりたいって言ってきた。 思ったよりも、ちゃんとした人だって 余計に好きになっちゃった。 
名前は冴さんって言うんだ。 かわいい名前!

●山下タダシの歓喜
冴か。 みつけたぞ。 間違いない。 
あれは隣の子だ。 ウェブサイトでみつけた。 思ったより、ずっと若いな。 
一度、外で見た時は もっと大人びて見えたが。 あの時は仕事着だったから そう見えたのかもしれない。 
いや、それにしても若い。まあ女装すると若く見える子は多いからな。 それにしても、見れば見るほど、 あの兄さんの面影があることに驚く。

私は早速メールを冴にした。 私は経験も知識もあるから援助してあげますよ。 体は求めません。 まずは、おじさんと食事にいきませんか ってね。 即答だ。 是非、会いたいって冴は言って来た。 ただ絶対にセックスはしませんと追記してあった。 なあに、すぐに向こうから セックスをお願いしてくるように調教してみせるさ。 あの部下のようにな。

●アキラの初女装デート
こんなにたくさんのメールをもらったことがなかったから 舞い上がっちゃったな。 山下さんていう 年上の男性に会うって返事しちゃった。 食事だけだし、 セックスはないって断ったから 大丈夫だとは思うけど 不安。 でも山下さんは、結婚もしてるし、 常識もあるみたい。 山下さんが指定したレストランも ホテルの高級イタリアン。 そんなところで女装デビューできるのは 自分の夢だった。 前にお姉ちゃんも言ってた。 女装で外出するなら、 ドレスアップして高級レストランが一番だって。

山下さんは 着替えとメーク用にホテルの部屋もとってくれた。 その日に着るドレスも 事前にネットで買ってあげるって言ってくれた。 こんなに女装者に理解がある人は そうそういないと思う。 でも、どんなことがあっても、 部屋で二人きりにならないようにしなきゃ。 会うのはレストランだけ。 それさえ自分で守れれば大丈夫だよね。 

●山下タダシの興奮
いよいよ今夜、 私は冴に会う。 あまり考えないようにしている。 にやけてしまうからだ。 堅物で通っている私がニヤニヤしたら、 どんな噂をされるか分かったものじゃない。 今夜は会社の同僚と飲むことになっている。 慎重にしないと、 どこでどうばれるか分かったんじゃない。 でも気を抜くと、 下着姿で私に甘えてくる 冴の姿が浮かぶのだ。 た、たまらん。私は・・・ 本当に生きていてよかった。

●アキラと山下タダシ
僕は指定されたホテルにチェックインし 女装して待っていた。 
山下さんは仕事で一時間ほど遅れて 部屋にやってきた。 
「遅れてごめんね」 
僕は心臓が止まるかと思った。 
山下さんってお隣の山下さんじゃないか! 
でも僕は必死に動揺を隠し、 なにもないようにお辞儀をした。 
「ちゃんと女装して待ってくれたんだね。冴ちゃんは実物のほうがかわいいね」 
山下さんが肩に手を置いて 興奮気味に続けた。 

「いいんだよ。怖がらなくて。でも、かわいいなあ。本当にかわいい。いい匂いするなあ。冴ちゃんの体いい匂いするなあ。いつか舐めてみたいな。色んなところ。おいしいだろうな。男の子と女の子の味がブレンドされた極上の味。おじさん大好きな味なんだよ。舐めたいなあ。冴ちゃんのペニクリおいしいんだろうな。でもわかってるよ。約束したものね。今日はセックスしないって。大丈夫だよ。おじさんは約束守るからね。心配しないで。でもね、おじさんのここ。こんなに大きくなっちゃったんだ。冴ちゃんが悪いんだよ。こんなにかわいくてエロいから。ああ。おじさん、もうなんでもガマンできるなあ。仕事で辛いことあっても、こうやって冴ちゃんの体舐めれたらガマンできちゃうなあ。」

「こ、困ります・・・」 

僕はそう言ったが、実は興奮していた。 性の対象として扱われていることに 興奮していたのだ。 

「ごめんね。おじさん、ちょっと興奮しすぎちゃったね。 今日は約束どおり、会ってお話しするだけだよ。 ほら。シャンペンも買ってきてる。 おつまみも買ってきたよ。 冴ちゃんはお酒好きかな?」 

「すみません。お酒は飲みません」 

「そうなんだ。大丈夫だよ。 ちゃんとウーロン茶も買ってきてるからね」 

僕たちはベッドの側に置いてある 小さなテーブルとイスに腰掛けた。 
山下さんはシャンペンを、僕はウーロン茶を飲む。

「冴ちゃん、今日は来てくれてありがとう。 怖かったでしょう。 あのね。冴ちゃん、こういうことは本当に気をつけないとだめだよ。 おじさんみたいないい人はほとんどいないからね。 考えてごらん。ネットで連絡取り合うことがいかに危険か。 今日ここにいることを、冴ちゃん以外の誰か知ってるの?」 

「知りません。そんなこと誰にも言えません」

 「ほらね。ということは、 今ここでおじさんが冴ちゃんを殺しちゃっても誰も分からないでしょ?」 

背筋がぞっとした。 

「おじさん、怖がらせちゃったかな。 でもね、冴ちゃん、そういうことなんだよ。 だからこれからは気をつけなきゃだめだよ」 

僕は震えが止まらなかった。 
確かにおじさんの言うとおりだ。 僕は女装ということで、それ以外のことに頭が回っていなかった。 
どうしよう。おじさんに殺されたらどうしよう。

「どうしたの、冴ちゃん。 まさか、おじさんに殺されるかもしれないって思ってるの? 大丈夫だよ。 おじさんはそんなバカじゃない。 ただね、冴ちゃん。 おじさんとの約束守れるかな。 今日、ここで会ったことを誰にも言わないって約束できる?」 

どう考えても、 約束できなければ殺す という意味ではないのか。 


「はい。約束します。誰にも言いません」 僕は即答した。死にたくない。

「本当に信じていいのかな?」 
「はい。絶対に約束します」 
「うん。分かった。冴ちゃんの言葉信じるよ。 じゃあ、今夜は楽しく行こうね。 ところで、冴ちゃんこの膨らんでいるのはなにかな?」 

そういって僕の固くなり始めた部位を 山下は手際よく撫で回す。 

「いえ。あの、その」 
「冴ちゃん、怖がってると思ったら興奮してたんだ。 こんなに大きくして。かわいいなあ」 

どうしよう。 感じてる。 激しく感じてる。 
さっきまで殺されるかもとか思っていたくせに、 今こんなに興奮してる。 どうしよう。 もっと触って欲しいって思ってる。 そんな僕の気持ちを察したのか、 山下は焦らすように言う 

「大丈夫だよ。約束どおり、今日はなにもしないからね。安心して」 

山下は微笑み、手をゆっくり引っ込めた。 僕はそのじらしに苛立ちさえ感じた。それを山下も察したのか、

「もしかして、もっと触ってほしいのかな?」と意地悪に言った。

僕は心を見透かされたようで黙っていた。すると山下は背中に手を回し、ブラジャーを外してしまった。
僕は思わず「あん」と言ってしまった。

「冴ちゃんはもう女の子なんだね」
山下はトップの下から手を入れて、僕の小ぶりの胸のふくらみを触った。
「はうっ」山下の指が僕の乳首に触れる度に全身がしびれた。

「冴ちゃん、感じやすいんだね。かわいいよ」
そう言いながら、下半身に手を伸ばした。
スカートの裾をまくって、すでにパンティをもっこりと押し上げた個所に指を這わせる。
「あうっ。そ、そんなこすられたら・・・」
「ふふふ。冴ちゃんは隠せないね。ここをこんなに固くして。かわいい。本当にかわいい」
もう限界だ。今は、ただ山下も気もちよくさせたいって思った。 
次の瞬間、気がついたら 山下さんのペニスをほお張っていたのだった。 
部屋にこだまする じゅるじゅるという音で 気づいたのだ。 

「ああああああ。いけないなあ。いけないなあ、冴ちゃん。こんなに上手に咥えてくれるなんて。いけないよ。いけないよおおおおお」
山下さんはそう言いながら僕の胸を再度、乳首を上手に刺激した。
ペニスを加えながら、乳首を刺激されるのは初めてのことだったので、完全に女の子になった気がして体中に電流が走った。

山下さんのものは巨根といっていいサイズだった。えらも張り出し、強い男の味がする。ずっとしゃぶりたくなる味。
自分は女の子だって思える味。
僕は吸いながら傷つけないように舌をからめ、もっと大きく、固くしたい一心で奉仕した。
山下さんは低い声でうなりながら、もう一度、僕の下半身に手が伸びてきた。
「冴ちゃんのも立派だね。大好きだよ。冴ちゃんのおちんちん」
そういうやいなや、山下さんは僕の下半身に顔を埋め、じゅるるるると激しい音を立てながら吸い立て始めた。
「うまい。うまい。パンティ越しでもうまい!」
山下さんはすぐにパンティを下ろし、僕のペニスを口にほおばり、ねっとりとフェラをし始めた。
僕は「わたしは山下さんの女でーーーす」と叫んでいってしまった。
これまでの人生で最大のエクスタシーだった。

●冴、もしくはアキラの視点
家に帰ってきた。
あれから、あの瞬間のことを何度も何度も思い返してはオナニーしている。
ううん。それだけではない。
記憶が最大限に炸裂して、輝きながら暴走するような激しい感じ。もう僕は以前のようには戻れないかもしれない。
これから自分はどうなっていくのか、わからない。山下さんにもっともっと会いたいし、もっと肉欲におぼれたい。もっともっとたくさんの僕に欲情してくれる人と経験したい。淫乱という言葉が陳腐に思えてしまう状況に今、僕は陥っている。
朝になると冷静な脳みそが活動して、会社に行こうってなるけど、仕事も落ち着いて余裕ができるとうずいてしまう。体が。それ心が・・・

つづく


(小説)女装人間 (10)

●アキラの目覚め 
姉のぺ二クリをほおばった瞬間、 体中に興奮と同時に ある種の安心感が電気のように駆け巡った。 
僕はこの時を ずっと望んでいたのかもしれない。
おいしい。 ああ。おいしい。 
頭のてっぺんから足の先まで快楽が突き抜ける。
口の中に広がる男と女の味。 パンティの香り。 香水。 全てが混ざり合い、 僕の興奮を極限まで導いてくれる。 
僕は幸せだ。 

「あふうっ」 

姉のあえぎ声が聞こえる。 僕は自分だったらこうして欲しいな、 とか、 これが気持ちいいいかな、 とか 一生懸命考えながら舐める。 一心に舐める。吸う。味わう。 それに反応して 姉があえいでくれるのこの嬉しさ。 
フェラするってこんなにいいものだったのか。

もしかしたら、 僕はフェラをずっとしたかったのかもしれない。 
AVを見ていても、 途中から女優さんを見ているのか、 舐めている女優さんに感情移入しているのか 分からない時があった。 今こうやって、姉のペニクリを舐めて、 はっきりと僕はフェラがしたかったのだって思ったのだ。 

「何ぼ~っとしてるの。早くご飯食べなさい!」 

母の言葉で現実に引き戻された。 
あれから何度も姉とのことを反芻して思い出していた。
仕方なく、朝食を食べる。 
目玉焼きにトースト。 前はご飯と焼き魚だったのを僕が洋風にしてくれってお願いしたのだ。 

あの日からから僕の何かが大きく変わってしまった。 食の好みだけでない。女性に興味がなくなってしまったのだ。 
グラビアにも全く反応しなくなってしまった。
僕は女装する兄によって 性的嗜好を完全に変えられてしまったのだ。

「アキラ、そんなぼ~としていて受験大丈夫なの?」 

母の言葉と姉への思いのギャップに軽い吐き気を覚える。もう受験なんてどうでもいいんだよ。
それよりも、どうやったら姉ともう一度できるだろうか。 
ああああああああ。姉ともう一度、してみたい。 
でも、こんなことは一回だけにすべきだ。 姉もあの時のことは、 もう2週間も経つが一切触れなかった。 
お互いに分かっているのだ。 即刻、終わりにしなくてはいけないということを。 

あれから何回、 姉を思って自慰したか分からない。自慰しかないのだ。
回数ごとに興味を失っていく自慰と、 すればするほど加速する自慰があると思うのだけど、 姉を思った自慰は不幸なことに後者だった。 
もうどうにも我慢できないところまできていた。 
とはいえ、兄弟だ。 しかも、女装してるけど男同士。 いくらなんでも異常すぎる。 
同性愛で近親相姦。 どう考えても理解されることはないだろう。 
だから、 せめて、 あと一度でいいからできないだろうか。 
一度でいい。 
姉のあの そそり立ったペニクリをまた味わってみたい。 
それから、その後のことは考えたい・・・
 
まず姉にこう言おう。 
あの日以来、 僕はお姉ちゃんのペニクリばかり考えています。 あの味が忘れられないんです。 実の姉のペニクリを舐めたいなんて 自分でも頭がおかしくなったって思うけど 事実なのでしょうがないんです。 助けてください。 頭はそのことで一杯なんです。 全く勉強にもなりません。 このままじゃ大学も確実に落ちます。 だから、お願いだよ。お姉ちゃん。 一回だけで僕は忘れるから。 

それとも、これはどうだろう。 

僕、大人のおもちゃで ディルド買いたいんだけど、 姉ちゃん、どこで買ったらいいか教えてくれない? 
もしかしたらお姉ちゃんが哀れんで 
「そんなにおちんちんの味がよかったの。 仕方ないわねえ。じゃあ、一回だけだよ」 
なんて・・・・・・ ならないか。 

結局、僕も姉に何も言えず、 むしろ時が経つにつれ、 姉は僕を避けるようになってしまっていた。 
でも僕はどこかで安心していた。 これでいいんだ。これが正常だよ。 冷静に考えたら 僕にとってはお兄ちゃんじゃないか。 

それで僕は 自分の中に女性を作ることにしたんだ。 
つまり、 自分が女装をすることにしたのです。 
兄弟なだけに、 僕が女装すれば、 お姉ちゃんに似るかもしれないしね。 

鏡の中で会えるかもしれない!

僕は貯めていた貯金を使って女装クラブ行きました。 そこで女装してもらうことにしたのです。 

びっくりしました。

本当に。 お姉ちゃんに似るかもと思ってはいましたけど、 まさかここまで似るとは! 
僕は鏡の中の自分に すっかり恋してしまったのです。

つづく

(小説)女装人間 (9)

●妄想の快楽
教えてもらっているうちに お姉さんがパンティーを貸してくれます。 
僕はそのレースのパンティをを穿いて、 その上からストッキングを穿きます。 
すると僕のペニスはいつものように 激しく勃起してしまいます。 勃起したペニスは パンティとストッキングを持ち上げています。 その様子を見たお姉さんは 笑いながら僕の股間に手を伸ばします・・・ 
そんなうまくいかないとは思いますが、 僕はこの空想が好きで、 よくもまあ飽きないよなと 自分でも感心するくらいにオナニーしました。幸せな時間でした。


●タダシの秘密
なんということだ。 私は言葉を失った。 
こんな形で再燃しようとは。 
あれほど封印を誓って、 ここ一年は大過なく過ごしてきたのに。 
きっかけはお隣さんだ。 私たち山下家は仕事の関係でここへ越してきた。 最初は気づかなかった。 
妻がある日、言ったことで知ったのだ。 
「お隣さんの息子さん、女装癖があるんですって」 
その言葉を聞いた時に私は愕然とした。 
やっと忘れることができたと思ったのに。

ここに越してくる前、 部下と不倫をしていた。 
不倫と言っても相手は男性である。 私は女装した男性にしか興奮しないのだ。 
妻はそれを知らない。 
女性には性的に興奮しないため、 女性との浮いた話はなかった。 
また女装をしない男性には興味がないので、 同性愛の噂もなかった。 
おかげで妻からは絶対的な信用を得ていた。 
まさか女装した男性に興味があるだなんて 妻も気づかなかったろう。 
それにしても、 お隣の女装の彼を見て心臓が止まるかと思った。 
なぜなら、 私の初恋の人に似ていたからだ。 
あれは私がまだ高校生の頃だった。

近所に大学生のお兄さんが住んでいた。 勉学も出来て、大変尊敬していた。 
夏のある日のことだった。 私は受験のことでアドバイスを請いに そのお兄さんを尋ねた。 
お兄さんは部屋に通してくれ、 実に丁寧に受験に関する有益な情報を提供してくれた。 
弱点克服法や短期間で効果をあげる勉強法などをやさしく教えてくれた。 
しばらく時間が経ち、 お兄さんが母に呼ばれて一寸、 下に行った時のことだ。 
ふと、ある一枚の写真が参考書の間に挟まっていることに気づいた。 
思わず手に取ってみると、それは、実に魅力的な女性がポーズをとって写っていた。 
お兄さんが戻ってきて、「何見てるんだ」と言われ、その写真を渡して言った。
「おきれいな方ですね。にいさんの大切な人ですか? 」
すると兄さんは 「それは僕だ」 と言うではないか。

最初は意味がわからなかった。 だから 「兄さんの恋人ですよね?」 と再度、私は尋ねた。 
すると兄さんは 「だから言ったろう。写真は女装した僕だ。僕にはそういう趣味があるのだ」 と言うではないか。 
私はそれを聞いてびっくりすると同時に 奇妙な興奮を覚えた。 
最初にその写真を見た時は 単にきれいな女性だとしか思わなかったのだが、 兄さんだと知ると 激しい恋心が突如、湧いてきたのである。 

私は女装した兄さんに恋をしてしまったのだ。

しかし、 当時の私はそれを認めなかった。 
女装した男性を好きになるなど、 当時の私には 到底受け入れられることができなかった。 
しかし 告白するならば、 私はその後長い間に渡って、 女装した兄さんを思い出し何度も自慰した。 
初めて憧れの兄さんで自慰した時の 感動と興奮は表現しつくせない。 それは 今でも超える事のない素晴らしい経験である。

しかし 兄さんは失踪してしまったのだ。 
人伝いに聞いたことだが、 兄さんには同い年の許婚がいた。 真面目な兄さんは結婚を想定し、 事前にある検査を受けた。 それで兄さんは 自分が子供を生むことのできない体だと分かってしまった。 
その後、兄さんは許婚に別れを告げ、 行方を言わずにどこかへ行ってしまったそうだ。 
私は女装した兄さんの美しさが忘れられなかった。 
大学に進学し上京してから、 女装した兄さんを求めるように 新宿二丁目で女装者を抱いた。 
しかし女装した兄さんを超えことはもちろん、 同等の美しさや魅力を持つ女装者に会うことはなかった。 

会社の部下に会うまでは。

私と部下がそのような関係になったのは、 会社の慰安旅行で 部下が余興で女装をしたことがきっかけだった。
 一目見てわかった。 部下はいやいや女装していたが、 それは素振りで、本当は興奮していたことを。 
それを二人きりになった時に部下にこう言ったのだ。 

君、女装好きなんだろう。 私が本当の女装の喜びを教えてあげよう。 

すると部下は 僕に無言で抱きついてきた。 私たちは無言のままホテルに向かった。

情熱的な夜だった。 

部下はホテルで女装するや、 私にむしゃぶりつくようにキスをしてきた。 私も興奮しっぱなしで 無我夢中で部下の体を隅々まで味わった。 私はその夜3回もイった。 妻とはずっとセックスレスだったのにだ。 部下は5回もいっていた。 

最後は死んだように眠っていた。 

それが可愛く思えた。 でも部下にも嫁さんがいたし、 いつかはこの関係を終わらせないといけないと思っていた。 結局、部下に子供が出来たことで関係は終った。 そんな時に転勤を命じられたのだ。 これで忘れることができると思った。 

それなのに転勤してきたお隣に 女装者がいるとはなんという皮肉。 
しかもその女装者は、あの兄さんの女装姿に似てるときてる。 
なんとかお近づきになりたいと思っても仕方あるまい。

つづく

(小説)女装人間 (8)

●ツヨシの覚醒
ずっと気になっていたんです。 
お隣のベランダにひらひらと舞うストッキング。 

丁度、僕の勉強部屋から見えるんですよね。 僕たちは父の転勤で引っ越してきたんです。
今年の初めですかね。 だからお隣がどんな人か知らないまま ストッキングがひらひらしてた感じです。 

一体どんな女性が穿いているのかな。 

ストッキングと一緒に干してる派手なランジェリーから想像すると、 お仕事をしてる時は真面目だけど、夜は豹変みたいな。 引越ししてから2週間ぐらいですかね。 

その持ち主らしき女性を見かけたんです。
 
丁度、ベランダに干すところをチラッと。 
想像通り、派手な感じの人で。 ああ。納得みたいな。

でも、 その時点ではそんなに興味はなかったんですよね。 
なんていうか、 想定内の派手な女のストッキングかって思ったら、 冷めたというか。 
それが、両親が夕食の時に話しているのを聞いてからですね。 変わったのは。 

実は お隣のその派手な女の人は女性じゃなくて、 女装した男だって。 

びっくりしましたよ。 
確かに言われてみれば、派手だなって思いましたけど、 まさか男とはね。 
両親はどちらも真面目なタイプなので、 女装に対してよくは思ってなかったけど、 僕はすっごく興味があったんです。 
なので、その話を聞いてから、 ベランダのストッキングを見る度に胸がドキドキするようになったんですよね。

それからまた二週間ぐらい経った頃ですかね。 
お隣のストッキングが僕の家のベランダに落ちてたんですよ。 
思わず、すぐに手にとって部屋に持ち込みましたね。 机の上において、しばらく眺めました。 思わず持ってきちゃったけど、 今頃探してるのかなとか不安でしたが、 興奮が勝ってしまいましたね。 

だって罪悪感よりも勃起してる僕みたいな。 

まず手にとって、ストッキングの滑らかな手触りにどきっとしましたよね。 
触っただけで胸がきゅんとするというか。 もう、すぐに匂い嗅ぎたいなって。 
ストッキングに顔を埋めると洗剤のいい香りがしました。 
そうなると、自然に次は穿いてみようってなりますよね。

部屋の鍵を閉め、カーテンを閉めて、 ズボンとパンツを脱ぎました。 
よし。はいちゃえって。 

・・・・待てよ。 

もし僕の家に探しにきたらどうしよう。 
そっちに飛んでいったのが見えたんですがって言われて。 
そう思うと不安になって。 
でも、いいや。とぼけよう。 

知りませんって。 

ここまできたらガマンできですからね。 
もう、穿いちゃえ。 
それから考えよう。 ・・・・

う。こ、これ。穿きかたがわからない! 

どっちが前だ。 裏だ表だ。
ちょっとひっぱったらきれそうだ。 
う~ん。わからん! 

仕方ないのでネットで調べることにしたんです。 
まずは、つま先部に全ての部分を巻き込む。 
次に、つま先部を穿かせ踵、足首、すね、膝、太ももを足にフィットさせる。
 両足の太もも部をたくし上げ、最後にでん部にフィットさせる・・・

順序に従って ストッキングを穿いてみました。 
つま先にストッキングを通した瞬間から、 快感が湖に落ちた小石の波紋のように広がってきます。 
ぞく、 じわじわ、 ドキっ、 じわじわって感じです。 
ストッキングが上にたくし上げられていくに従って、 快感の強度がどんどん増しました。 
そして最後、 ウエスト部分までひっぱり、 ストッキングが股間にフィットした時、 強烈な快感が僕を襲いました。 
僕はおおおと呻きながら、 あっという間にストッキングの中で果てました。 

ナイロンの光沢。 ポリウレタンの伸縮性とその肌触り。 

そして、 それがペニスを包んだ時の激しい快感。 
その日から僕は完全なストッキング・フェチになりました。 
離れた街のコンビニで買ったストッキングをはいて、 隣に住む女装のお姉さんを想ってオナニーをしました。 
パンストを穿いたお姉さんに顔面騎乗してもらったり、 ストッキングに包まれたつま先でペニスをしごいてもらったり、 太ももではさんでもらったり、 考えられる限りの想像をしながら何度も果てました。 
ああ。僕は・・・

最初はストッキングの中で勃起する 自分のペニスに抵抗ありましたけど、 繰り返しオナニーしているうちに、 その組み合わせに興奮するようになりました。 
今では、ストッキングにペニスがないと興奮しません。 
それで自分は同性愛者なのかって悩みましたけど、 それ以上に快感が強いので気にならなくなりましたね。 

それから学校に行く時も パンストを穿くようになりました。 
最初に穿いた時の緊張は忘れられません。 誰にも分からないよう パンストの上から靴下を履いて、 ズポンで覆いました。 
これで誰も僕がパンストを 穿いているなんて分からないわけです。 
それが快感なんです。 変態でしょう。 自分でもそう思いますが、 気持ちいいから止められないのです。

いつもきつめのパンストの中で 激しく勃起しています。 
動く度にナイロンの感触がペニスを擦ります。 
これが喩えようのない快楽でして。 誰も知らないから余計に興奮してしまうんです。 
一度、授業中に果ててしまったことがありました。 あの時は困りました。 
代えのパンツを持っていなかったので。 それからは必ずパンツを携帯するようにしました。 
それでも一ヶ月ほどで ストッキングだけでは物足りなくなってきました。 
パンティーも穿きたくなってきたんです。 欲望って進化するんですね。 困ったものです。 
ストッキングはコンビニでなんとか買えますが、 パンティはハードル高いです。 これは本当に悩みました。

ネットで買うという方法もあるけど不安ですよね。 
いくら中身を表示しないと言っても、 家族が開けたらとか思うと。 
「開けないで!」って事前に言えば、 勝手に開封はしないでしょうが、 逆に「一体なんなの?」って思うでしょうしね。 その前に下着はどれも高価なので 買えませんけどね。 
仕方ないので 夢想ばかりしていましたね。 

例えばこんな。
 
ひょんなことから、隣のお姉さんと知り合いになって、 女装を教えてもらうんです・・・

つづく

(小説)女装人間 (7)

そういって、 姉は左指をそっとパンティに這わせる。 
パンティが姉の繊細な指で 擦れる音が部屋に充満する。 
「もう、びんびんじゃない。どうしてくれるの。これじゃ出かけられないわ」 
僕はもう気が狂ったように 姉に飛びかかりたかった。 
でも、さすがに自分の姉である。 そこは理性がなんとかした。 
なんとか。 うん。なんとしても・・・ きっと・・・

「アキラもそんなに固くして。 お姉ちゃんのこと考えて そうなってるのね。変態」 
もうすぐにでも おねえちゃんのスカートの中に飛び込んで思い存分、 もうめちゃくちゃになめてあげたいよ! 
「おねえちゃんのなにを考えてるの?」 
僕は必死に冷静を装い、こう簡潔に答えた。 
「・・・お○んちん」
 「あら、下品な表現ね。 でも、いいわ。弟でもうれしいわ。 わたしのお○んちんを想像して、 アキラもそんなに固くしてくれて」
僕は姉の下品な言葉にひどく興奮した。 
「アキラ、お姉ちゃんにおち○ちん触って欲しい?」
 「は、はい」 
もう理性もどこかへ消えていた。 
「じゃ、前回の続きをしよっか?」 

え。前回・・・
夢じゃなかったのか・・・・

僕は姉が指示するがまま、イスに座る姉の前に立った。 
姉はじっと僕を見つめる。
そして、にやりと微笑む。 
そんな顔しないで。 心臓がはちきれそうだよ。小悪魔は僕のドストライク・キャラだよ。 
その笑顔で僕をいじめてください。恥かしめてください。 
ああ。なんてことだ。 僕は狂っている。 
実の姉に欲情している。 しかも姉は女装した兄。こんな倒錯あるだろうか。 
ええい、関係あるものか。どうなってもいい。 お姉ちゃん、お願いします。 
もっと、お姉ちゃんに近づかせて。 
匂いをかぎたいよ。 

今の僕にはモラル皆無だ。 あるのは性的な興奮だけ。 
背徳? そうなのかな。いや、もうどうでもいい。 
はっきり言います。 僕は一刻も早く 姉のいやらしい体に 射精したい。 
それだけ。 それしか、もう考えられないくらいに興奮してるだけ。 
要は・・・・もう、僕は壊れてる。

「なに、あんたいやらしい顔してるのよ」 
見透かしたように姉が言う。 
「実の姉に欲情して。この変態が」 
はい。僕は変態です。認めます。 
「変態の私に言われてるんだから、ド変態だよ、アキラは」 
はい。もう何とでも言ってください。 ですからお願いです。 せめて、 お体を 舐めさせて いただけませんでしょうか。 「そこ、そんなにして。ズボンの上からでもはっきり見えるじゃない」 
そんなこと言わないでください。 も、立ってるのがやっとです。 見られてるだけで気絶しそうなんです。

「あ。ガマン汁でてるよ、アキラ。なに考えてるの。言ってごらんなさい」 
「・・・・そのう」 
「正直に言いなさい。怒ったりしないから」 
「うん。お姉ちゃんのスカートの中」 
「スカートの中を見たいの?」 
「うん」 そういうと、姉はすくっと立ち上がり、 スカートをめくりあげた。 
ああ。なんていう光景だろう。 姉のおち○ちんは隆々と勃起している。 レースのパンティの中でそれは官能であり美しかった。 
「匂い、かぎたいんじゃない?そういう目をしてるよ」 
僕は激しく首を縦に振った。 
「はいはいはいはいはい!!!」

「おいで・・・」 
僕は導かれるまま、 姉の隆々としたおち○ちんに顔を近づけた。 
「う~ん・・・」 
姉は僕がくんくんする度に官能的な声をあげた。 全く僕が出したいくらいだった。 
しかしなんていう、喩えようのない香りだろうか。 なつくしい香り。 そして愛しい香りなのだ。 
僕は初めて女性のあそこを嗅いだときの違和感と比べて唖然とした。 
みんなは女性のあそこを嗅いだ時に、 とろけるようだったとか、 男の本能が目覚めたとか言っていた。 
でも僕は全然そう思わなかった。 
でも、女性は好きだった。 だから、あそこが僕の好みの香りじゃなくても気にならなかった。 
いや、正確には気にしないようにした。 
でも、この香り。 これが僕の求めていた香り。 僕に興奮を与えてくれる香りなのだ。

いつまでも嗅いでいたい香りとでもいおうか。 
嗅ぎながら、 僕のペニスは限りなく膨張しているのが分かる。 
正直、動くとパンツにすれていきそうだ。 もう、僕は動物だ。禁断の香りを知ってしまったアニマルだ。 
姉は言う。 
「そんな表情で嗅がれたら、お姉ちゃんも変な気持ちになるじゃない」 
僕は尋ねた。 
「変な気持ちってどんな?」 
姉はうっとりした濡れた目で答える。 
「分かっているくせに」 
そういうと、 姉はパンティの中から隆々としたおち○ちんを取り出し、 僕の眼前に差し出した。 
姉のそれはヒクヒクいいながら、 更に強い淫靡な香りを発して、 宙に浮いている。 
僕は、 もう反射的に咥えこんだ。

つづく


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